ナンパボーイズ



「だ、だ、だ、だめ……」


でも、そんなことをしていたときだ、天井からドォォォオンって、物凄い音がした。

「…………ッ!?」

例えるなら、タンスとか重いものが倒れたような、ドスンっ!という地響き。

一瞬、天井が抜けるんじゃないかと思ったくらい。

しかもそれは一度きりじゃなく、バキッとか、ガンッっと、ずっと続いてる。

「え、これなんの音!?もしかして私が大声だしたから、うえの人怒ってるのかな!?」

すると雪はやれやれと呆れ顔で手をふった。

「違うよ、ケンカ」

「ケンカ!?」

「そ、だから続きしよ?」

でも天井からの、ドスン、ドスンっていう激しい音と怒鳴り声、そして振動が気になって、さっきまでの甘い気分が飛んじゃった。

「待って待って!?ケンカってなに!?止めなくていいの!?この建物壊れないっ!?」

「ほっときゃいいよ。こんなの毎日だから」

「毎日?誰が?なんでケンカ!?」

「きっと虎と"とーた"だよ。いつも女の子で揉めてるから。たぶんまた虎がとーたの彼女に手ぇ出したんだよ」