ナンパボーイズ



一瞬で抱きしめられた。

「ちょっと!?だめだよ!?いくなんでも、ち、近っ!?」

ふわふわした所から一気に現実に引き戻った。嬉しいけど近すぎる。けど逃げようとしても、雪は離してくれない。

「なんで?もうだめじゃないでしょ?いいでしょ?」

「だめだよ!」

この部屋、もしかして空気が薄い?胸が苦しくて倒れそうだよ。

私、いったいいつの間に、雪をこんなに好きになったんだろう……。

本を届けてもらう前は、なんとも思ってなかったのに。今は雪に夢中だ。

「雨弓ちゃん、もう一回ちゅうしよ?」

「…ん!?ンーー!?」

「し、よ?」