「オレの顔見てよ?本当にオレでいいの?雨弓ちゃんが話しかけていいっていうんならガンガン話すよ。オレだって寂しいもん」
雪の両手が私の頬を一瞬で包んだ。
すぐ目の前に、人形のように端整な雪の顔がある。
恥ずかしくて、目を閉じてしまった。
「不思議で仕方ないんだけど……なんで雪は私を選んでくれたの?雪だったら、もっとほかにいくらでもいるのに」
「いくらでもいないよ。雨弓ちゃんしかいないの。いいの。オレが好きなんだから。オレだけが雨弓ちゃんの良さを分かってればそれでいいの」
奇跡だと思った。私にこんな幸せが降ってくるなんて。
「おいで?」

