ナンパボーイズ




指で唇についたクリームを拭ってくれた。

「子供」

雪はクリームのついた指をペロッと舐め、いたずらな目をして私を覗いてる。

(なんでそんなこと自然にできるの…)

しかも、どんなに私がドキドキしても、雪はいつも涼しい顔で平常心なんだ。

もしかして、本当にからかわれてるんじゃないか…って焦りが芽生えた。

「……どうしたの、もうお腹いっぱい?」

「……雪、私…」

「なに?」

「…………」

雪から目を反らせない。どんどん瞳の奥へに吸い込まれてく。

(雪が好き。

言え!言っちゃえ私!)

「私、雪が…っ!」

(もーっ、なるようになれ!)

ぎゅっと目を瞑ったとき、柔かな雪の唇が、私の言葉を吸いとるように塞いだ。