(ここが……雪の部屋……!?)
心臓がドクッと音を立てたとき、おもむろに雪が呟いた。
「褒め言葉だよ」
「…………え?」
「さっき大湖さんが言ったこと。あれ"褒め言葉"だからね?あれでも一応」
「…あ」
(私が気にしたこと、伝わった!?)
「アイツって、すこし変わってるんだ。よく誤解されるけど、大湖さんなりの褒め言葉だから」
そう言いながら雪は鍵でドアを開けた。
「うん。なんか、独特の雰囲気ある人だね。モテそうだし」
「モテないよ。思ったことすぐ口にする天然だから。黙ってりゃいいのに。まさかああいうのタイプ?……どうぞ」
「そんな意味じゃないよ!」
雪に続いて部屋にはいった。
そう、頭のなかは管理人さんどころじゃなく、緊張でつないだ手が汗ばんじゃってる。
部屋は意外に広くて、10畳くらいあるかも。板張りで、ベットとテレビと机にパソコン、ゲーム、そして大きな本棚。

