「そんな、お礼を言われるほどのことじゃないよ。…………そうだ、ボクが知ってることだったら何でも教えるよ?元カノのこととか。あ、そうそう最近、雪先輩に言い寄ってる女子知ってる?」
「え!?」
「これは虎先輩にきいた話だけど……」
すると雨弓先輩は、迷いながらも話を遮った。
「すっごい気になるけど。でもそういうのは、聞くとしたら雪に聞くから」
「…そう」
雪先輩を信じてるって、顔に書いてある。
(本当に雨弓先輩って純粋な人だなぁ。それはいいんだけど、ますますしえり先輩の話振れなくなったな。うーん)
「……DVD見る?」
自分の不純さを反省して、話を聞き出すのはやめることにした。

