ナンパボーイズ



しゅーって効果音と、湯気まで見えそうな反応に、よっぽど純粋なんだと思った。

(雨弓先輩って年上なのに可愛い。なんか、キュンときたぞ。…もしかしてボクって年上に弱いのかな…?しえり先輩も年上だし)

と、ここではっとして本来の目的を思い出した。

(しえり先輩のことを訊くんだった!雪先輩の彼女相手に、ときめいてる場合じゃないや)

しかし、なんて言って切りだそうか。
考えてると、雨弓先輩が赤くなった頬を手で覆いながら言った。

「私、雪が名前を嫌ってたなんて知らなかった。……ありがとう、雪のこと教えてくれて」

「…え?う、うん」

(やばい、なんかリアルにドキッとしたぞ。恋する女の子は可愛いいって、本当だな…)

すこしだけ自分の不純さに胸が痛んだ。

ふと、先輩の小指に嵌まった、ルビーの指輪が目にとまった。そして雪先輩も、最近小指にルビーを嵌めてることを思い出した。