「でもね、それから少ししたら、先輩、名前好きになったって言い出して。『何でですか?』ってきいたら、『雪のなかに雨があるから』って……」
「………え?」
「どーいう意味って感じだよね?でも、それ以上は教えてくれなくて。けど、今思うと、それって雨弓先輩のことじゃないかな?だって『雨』って雨弓先輩の字でしょ?」
「…………っ」
思い出しながら話して、ふと横の先輩を見ると、まるで熟れた林檎のように真っ赤になってた。
隣のボクまで熱くなっちゃいそうな顔で、びっくりした。
(雨弓先輩ってこんな顔するんだ。…………あれ、なんか可愛いくない………?)

