なんかちょっとドキドキしてきたぞ。
「ねぇ、雨弓先輩は、どうして雪先輩とつき合うことになったの?」
「……え?……ああ、それは本がきっかけで…」
「本て?」
そうして先輩から、理科室に置き忘れた文庫をきっかけに、仲良くなったいきさつを聞いた。
「へー、なんかいいですね、共通の趣味って。…………でも思ったんだけど、雪先輩ってもっと前から雨弓先輩を好きだったんじゃないかな?」
「え!?まさか」
ボクは先輩の隣に座った。
「だって、はじめて話したときから雨弓先輩のフルネーム知ってたんでしょ?隣のクラスなのに?」
「…………」
「それに、いま話聞いててちょっと思い出したんだけど…」

