ナンパボーイズ



「……え?」

とつぜんそんな事を言ったから、よほど驚いたのか、雨弓先輩の表情は固まってしまった。

今までろくに話したこともないんだ。驚くのもムリはない。

でも、ボクは断られない自信があった。だって、このボクが女の人から敬遠されるわけがない。

「そうだ、八尋先輩に借りたDVD一緒見ませんか?」

(なんて、ほんとはファンの子に借りたんだけど)

「う~ん…」

「いまだーれも居ないから淋しかったんだァ。雪先輩の彼女の、雨弓先輩と仲良くなりたいんです」

断りずらそうな事をあえて言った。もちろん、得意のキラースマイルで。

どっちが効いたのか分からないけど、雨弓先輩はすこし迷った末、苦笑いで「うん」と頷いてくれた。

「やったぁ」

(雨弓先輩って見た目どーり、押しに弱いタイプだな)

「ボクの部屋こっちです。すこし散らかってるけど、どーぞ」