ナンパボーイズ



端整な唇から流れるように出てくる言葉。そしてずっと聞いていたくなる優しい声だった。

でも、なんの表情もなく淡々と喋るから、このときはどこまで本気で言ってるのか分からなかったけど、雪は本当に読書好きだった。



本当にこの日から理科室の机を使った、本の貸し借りが始まって、私は雪のお陰でミステリーにも詳しくなった。

そして夏休みが始まるころ、メアドをきかれたから交換した。

読んだ感想をケータイで話してると楽しくて、いつまでも話は途切れなかった。

そうして密かに、どんどん雪と仲良くなった。