ナンパボーイズ




「――ンン?どーしたの急に?」

でも瞼を閉じると、どうしても浮かぶのはとーたの顔なんだ。

「…わたしっ…て、優香に劣ってる…?」

「………」

ずっと悩んでた。

双子のように似ていて、外見も中身も大差ないと思うのに、とーたにとって何がそんなに違うんだろう。

「なんで優香ちゃん気にすんの?」

「…………」

「とーたは諦めんじゃないの?」

「そ…そうだけど………。こ、これからとーたよりもっといい男みつける参考までに」

我ながらバレバレの強がりだ。

(私ってしつこい)

虎にこんなことを訊いて、いったい何になるだろうと思ったけど、意外にマジメな答えが返ってきた。

「まぁ確かにパッと見は区別つかないけど、なんだろーね、例えるなら羊とヤギって感じ?」

「………………羊とヤギって何よ」

「だからね、あっちの優香が羊ならお前はヤギって感じ?羊とヤギは似てるけど、よく見りゃ羊の方が可愛いでしょ?」