「ほらほら、そうやってすぐ怒んないの。もっと可愛くしな」
虎はごまかすように笑うと、私の髪をしなやかな指でといた。
「…ンッっ!?くすぐった……」
「そうそう色っぽい。男はね、そういうのがいいんだよ」
「てきとうなこと、言わないで」
虎の指はいつも生き物のように動く。それはいつも、擽ったいような、気持ちいいような、不思議な感覚を私にあたえる。
「んっ」
「優香、いいよその顔。すげ可愛い」
「……とらぁ…」
「なに?して欲しいことあるの?」
「……」
「私って、私て……」
「ン?」
「そんなに魅力ないかな…」
「……え?」

