思い出そうと考えたとき、猫系の子がボクにも声をかけてきた。
「はよ、那由多くん」
「…………あ」
(思い出した!とーた先輩の彼女だ。そんで隣は、雪先輩の新しい彼女!やっべ、忘れるとこだったー!)
「優香先輩、雨弓先輩、おはようございます」
一瞬誰か忘れたなんてことを、感じさせない営業スマイルで微笑むと、優香先輩は「かわいいー」と、ボクの頭を撫でた。
「か、可愛いかなぁ…」
照れる素振りを見せつつ、内心『やめてくれーっ』と思った。こんなところを、あのとーた先輩に見られたら血の雨が降る。
「あ、えっと、…………3人は仲がいいんですね。やっぱり"彼氏繋がり"ですか?」
さりげなく手をどけると、優香先輩はいたずらな微笑を浮かべた。
「それもあるけど、しえり先輩と雨弓っていとこなんだって。すごい偶然だよねー。びっくりしちゃった」

