ナンパボーイズ



「……………は?」

ポカンっとして、言葉が出なかった。

だって、八尋先輩としえり先輩はいつも一緒にいる。朝も、帰りも、何をするにも一緒だ。

ラブラブって雰囲気でもないけど、ふたりは空気のようにそばにいる。

「ボクをからかってんの?付き合ってないなら、なんでいつも一緒に…」

「私が八尋のストーカーだから」

「………!?」

そう言って、「ふふふ」っと笑ったしえり先輩を見て、これは「冗談だ」って結論付けた。

でも、なんか釈然としない。突っ込んで訊こうとしたその時――

「あ、雨弓。優香ちゃん。おはよう」

しえり先輩は、後ろから歩いてきた二人組の女子に声をかけた。

「おはよう、しえりちゃん。今日なんか冷えるね」

「しえり先輩、おはようございます」

そこにいた、黒髪をツインテールした小柄な子と、妙に色っぽく猫系の子も、しえり先輩に挨拶。

(誰?)

でもこのふたり、どこかで見た気が……。