ナンパボーイズ



「それは…っ」

「とーたが好きなんだろ?でもねー、さっきも言ったけどとーたは姫を寵愛してるからねー。想っても時間のムダだよ。この際だから諦めてオレにしとく?オレ、こう見えて失恋した女を慰めるの得意…………アレ?」

ちらっと優香の顔を見ると、今にも泣き出しそうだ。瞳に涙を貯めて思いきりオレを睨んでる。

「あんたね!そんなデリカシーのないこと、簡単にけろっと言わないでよね!もっとオブラートに包んでよ!それにあんたみたいなチャラ男興味ないから!」

(わ、逆ギレかよ)

「どんな言い方しようと本当のことだからねー。今のとーたは自分の姫しか見えてないよ」

「なんでそう言い切れるの!?」

「だってあのモテ男が浮気の一つもしないんだぜ?それが証拠だよ」

オレとの仲を疑われたときも、ぶっ殺されるかと思った。

(いきなり部屋を蹴破って入ってきた上、問答無用で殴りやがって…………おかげで人生の走馬灯を見たぜ……)