でも優香はマジメだから断るかな。授業さぼったことなんかなさそうだし。
なんて思ったけど、意外なことに優香はオレの誘いに頷いた。
*
午後の授業が始まり、静寂に包まれた校舎をでて、体育館の裏へ移動する。
体育館のなかではどこかのクラスが、バスケをしてるらしく、歓声が外まで漏れていた。
「寒くね?大丈夫?」
「平気。室内で虎とふたりだけになるのは危険だし丁度いいよ」
「オレってどういうイメージ?猛獣かよ」
(失礼な。そこまで飢えてないっての)
内心舌打ちして腰を落とすと、同じく隣にしゃがんだ優香が口を開いた。
「虎が"優香"と浮気した………って噂聞いたけど本当なの?」

