「キモい」
「ひどーい」
「だいたい、とーたの彼女には手出したよね?」
「出しない、出してない」
オレが笑って否定すると、黙ってた雨弓がハッとした。
「とーた…くんの彼女って、優香ちゃんだよね?……それホント?」
(そういや同じ組だったっけな。友だちなのかな)
「だーから、してないってば。あのとーたのお姫様にちょっかい出せるバカはそうそういないよ」
たまたまオレと優香とふたりきりでいるところを誰かに見られ、そいつがご丁寧にとーたにチクったんだと思う。
しかも、『裸で絡み合ってた』とか、『激しいチューしてた』とか『虎の⚪⚪⚪を優香が⚪⚪⚪してたよ』
……なーんて、官能小説みたいな尾ひれを付けて。

