一気にまくし立てると、雨弓は反らしていた顔をこっちに向けた。オレを見る目がすこし変化した気がする。
「あ……りがとう、そ、そんな風に言われたの初めて……」
「"らるくちゃん"って呼ぼーか?」
「……い、いいよ!そういうキラキラネームみたいなのはちょっと」
「そう?似合ってると思うけど」
この子はぱっと見、目を引く美少女ってわけじゃないけど、しぐさと表情が可愛い。
(よくいう『オレが守ってあげたいタイプ』ってやつだな。もしくは『オレの色に染めてやるぜ』的な?雪ってば、こういう子がタイプなんだー。へー)
なんて、内心密かに分析してると、雪が彼女の肩をそっと引っ張り、オレを睨んだ。
「人の彼女口説かないでよ?何うち解けてんの?ほんと油断も隙もないね」

