ナンパボーイズ



ゆかちゃんは(※"ちゃん"付けなんてする歳じゃないけど、そう呼べって言われてるから呼んでる)オレが1年の頃からのお付きあいだ。

この秘密の関係は、何がきっかけかは忘れたけど、月に2~3回くらいのペースで続いてきてた。

だけど、それも今日で最後らしい。
ゆかちゃんは、来月結婚が決まり学校をやめるからだ。

つまり今日は最後のお別れ。
だけど哀愁はない。

オレにとっては、たくさんいる女の子のひとりに過ぎないから。

「オレ、ゆかちゃんが人妻になっても、ぜんぜんかまわないのに。むしろ萌える」

からかうと、ゆかちゃんは困った顔でため息をついた。

「もー。誘惑しないでよねー。確かに彼氏より全然カッコいいけどさァ」

(そりゃまあ彼氏に満足してれば、教え子に手ぇ出さないだろーな)

「……じゃあ、あたし先に行くから。虎は時間あけて出てね?」

「はいはい。じゃーね、ゆかちゃん」

ヘアスタイルと服を整えて終えて、すっきりした顔の彼女に手をふった。