ナンパボーイズ



(……ん?これって……まさか?)

今度はまた違った意味で激しく心臓が跳ねあがった。

(え、うそ、誰か美術室で密会してる…………!?)

そう思ったら急に恥ずかしくなって、汗が出てきた。でも雪は笑いをかみ殺してる。

私は、微かに聞こえてくる甘ったるい声が、気まずいったらないのに。

(いったい誰だろ………!?)

「あ、ゆ、み、ちゃん」

雪が囁いた。天使のような顔で、悪魔の誘惑をしてくる。

「……オレもしたい」

「だ、め‼」

今それどころじゃない。

私を抱きしめようとする雪と攻防してるうち、はっきりとこう聞こえた。

『……虎……好き……』