「…面白いね。トランプ同盟の一角も」
「は…?」
生徒1人の為に、組織一つで向かって来る。
自分の城に手出しする奴らは容赦しない、か。
あの総長も、やっぱり強者らしい。
「…面白いことになりそうじゃん。剣龍も」
「誰かさんのせいでな。…たく、大人しく家に帰ればいいものを…」
「家知られたくなかったからね。怪我した生徒達に睨まれるのも嫌だし」
「…だから、お前が組織に入ればいいんだよ。
俺達剣龍は、1で100を守るんじゃねぇ。
1も100も、俺達が守るんだ。よく覚えとけ」
「!……へぇ」
……じゃあ、乗ってみようかな。
「…これ終わったら、総長に話通してくれる?」
「は?」
「…あたし1人じゃ、キリがないよ。
…だから、入ってあげる。
──────────・・・剣龍に!」
そして、最後の一人の敵を殴り倒した。
