3日目からの学校は昨日までとは激変だった。


重い足取りでいつも通り教室へと向かおうとした。


…廊下を歩いていた時に感じた複数の視線。


1つや2つじゃない、もっとある。


恐る恐る教室側を見るとその予感は当たっていた。


生徒全員と言っていい数の生徒達があたしを見ていた。


朝から喧嘩したりカツアゲしていた生徒達もあたしを見ると即座に退散して行く…。


…案の定だった。


多分、昨日の女共が広めたんだろう。


ここまで広がってくるとは思わなかった。


いや、でも…剣龍の奴らかもしれないし。


とにかく誰かが昨日の事を広めたに違いない。


昨日まではあたしを見てヒソヒソと笑っていた人達は、本当かどうかも分からない噂1つで激変していた。


1つ溜め息をついて、教室へとたどり着く。


あたしは深呼吸すると思い切ってそのドアを開けた。