ストーカーを撒くためにも人が多い道を選びながら足早に帰る。 帰るのだが。 「……っ」 タン、タン、タン、タン 撒けない。 後ろから付いてくる足音がどんどん近づいてくるのがわかる。 人も疎らになってきたし、これは第二形態かも。 これはあまり使いたくなかった手だが次の段階は護身術。 背後から襲われたら、即対応できるように後ろに集中する。