side佐伯 世の中は甘く、何よりもちょろい。 でもそれはきっと俺だからだろう。 自分で言うのもなんだが俺は大変可愛らしい美少年であり、自分の使い方もよくわかっている。 何事も順調すぎるほど進む日常にあくびが出るほど飽き飽きしていた時だった。 完璧無敵、死角などどこにもないはずのうちの高校の生徒会長様の秘密を知ってしまったのは。