「由乃……あのさ」






「何?」







突然。




いつもチャラチャラしている秀が真剣な顔で私を見つめて来たので首を傾げる。






こんな顔をしている時の秀は何かを決心して大事な話をする時だ。






長年一緒にいたからわかる。









「ずっと好きだった。付き合おう」





「へ?」







どんな話をされるのかと身構えていればとんでも発言をされたので私から変な声が漏れる。






え、あの秀が私をす、好き?








「あ、えっと、秀…」







答えはもちろん決まってる。




だけど秀は大切な幼なじみだ。