「どーしたの?ののかちゃん」 「え?何がですか?」 ゆきさんに声をかけられて首を傾げる。 「何がって……。元気ないっていうか、何かおかしいっていうか……。最近顔を見せない佐伯くんと何かあったの?」 そんな私をゆきさんが心配そうに見つめる。 ただ今バイト終わりの帰り道。 今日はゆきさんとあがる時間が同じだったので一緒に帰っていた。 す、するどい。 「別に特に何もないですけど…」 するどい所を突かれながらも苦し紛れに言葉を出す。