「………ど、どうしてですか?」 いきなりのことに驚きながらもメイドモードは崩さずに佐伯を真っ直ぐ見つめて首を傾げる。 お金のこともあるし、何よりいきなり私が抜けたら店の迷惑になるから帰るつもりはないんだけど。 「会長無理しすぎ。寝不足でしょ」 「………っ」 ドクンッ 私だけにしか聞こえないように。 佐伯が私の耳元に口を近づけ、呆れたように耳元で囁いたことによってまた心臓が大きく鳴った。 隠してるつもりでも佐伯には隠しきれなかったようで。