「………ありがとう」
「ご主人様にはメイド件わんこを可愛がる義務があるからね、当然のことをしたまでだよ」
「素直なお礼の気持ちを返しやがれ、このクソお坊ちゃま」
誠心誠意感謝の気持ちを込めて佐伯にお礼を言ったはずが当の本人からクスクスと笑いながら意地の大変悪いお言葉を頂いたので無表情に毒を吐く。
少しでもいい奴認定しかけた私がバカでございました。
「……」
だけど本当はいい奴だってわかっている。
それは今回の件に関してもだ。
私を気づかない所でずっと守ってくれていたこと、拉致された私を用意周到な手という手を尽くして助けてくれたこと。
性格には難ありだが、いい所だってある奴だと思っている。



