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「えっと。私に付けていたGPSで私の場所を特定、のちに警察通報、ナイフはもしもの為の護身用だった……と」
あの後、佐伯が連絡をしたらしい警察が本当に来て、事態は収束し、私たちは私の家に無事帰っていた。
佐伯の話を一通り聞いて思うこと。
用意周到。
そもそもGPS無許可で付けられてたんですけど、私。
まぁ、そのおかげで助かったんだけど。
「うん。会長が無事でよかった」
真顔の私に佐伯がいつもの調子で愛らしく笑う。
そう言えば余裕のない、あんな怒った表情の佐伯、初めて見た。
それだけ思うことがあったんだろう。
あの佐伯でもさすがに。



