「い……いつの間に…」

まるで手品のように、ついさっきまでなかった大量のバッタの死骸が足元に散らばっていたのだった



「嘘よ…」


俺は冷静だった


こんなのは大した事じゃない



みんなの死に比べれば


だが、ユージや星麗那にしては地の底から震え上がる恐怖を堪能しただろう



「……ヒント…か」


これがヒント…



俺たちが烏に目をとられてるうちに、下に魔法のようにおかれたバッタの死骸


犯人はコレを利用した…?



だが、その周辺に羽なんて一枚も落ちてなかったはずだ



これを利用したのか…?

目を盗んだすきに、犯人は何かをした