アンティークドール




「満君は厨房のお仕事を手伝った方がいいんじゃないかしら?」


雪姫さんが厨房を指差して言う


「そうさせてくれ…頼む…」


俺は皆に頭を下げる



あんな事があった後だ


皆はいいよと苦笑いで言ってくれた


「良かったわね、満君」


雪姫さんは笑う


「うん、ありがと」


俺は即座にこのビラビラの衣装を着替えて、制服にエプロンを纏う


くん…と臭うと、たこ焼きの美味しそうな匂いが漂っていた


「あ…」


母さん…



懐かしい


母さんと初めて料理をしたあの日


幸せだったあの日々



思い出さないようにしていた感情がいっきに溢れ出した