アンティークドール




その時、聞き覚えのある怒鳴り声が向こうから聞こえてきた



「ふざけないでよ、あなた達!私は商品なんかじゃないわ!!」


「いいじゃん、ここの腐った品物より可愛い君を注文したいんだけど?」


それは手を掴まれて、不良相手に怒鳴っていたのは星麗那だった


「ね~っ、いいじゃん?」


たしかに星麗那は他の女子と比べて可愛いから、仕方ない



だが、ここは水商売ではなく、文化祭の模擬店のカフェだ


みんなは怖がって、星麗那と不良とのやり取りを見ているだけだった


みんなの用心棒ともいえる、雪姫さんも黙って見ているだけだった



「お客様、ここは水商売じゃないんでその子の手を放してもらえます?」


「なんだよ、そんなぶりぶりの女の格好して言うなよな、きもいし」



そこは俺的には触れて欲しくないところだったのに



俺の中で何かが切れた