「昨日まで記憶がさっぱりなくて、自分の年齢もわからなかったし……。
なんだかわたし、年齢より下に見えるみたいで、酒場で働いてて良いのかってそこから怪しかったんだよね。
時々町のみんなにも心配されたりしたし……。
お酒なんてとてもとても……」
この国では15から大人だ。
が、記憶喪失な上に童顔のベルは、自分が成人したことを知らなかった。
勿論ジェミロも、昨夜レイから年齢を聞くまで知らなかった。
一応年に一回、誕生日は二人で祝ったが、それはジェミロの誕生日と合同だった
酒場で働き始めたのもつい2ヶ月ほど前だ。
それまでは、買い物や仕込みを手伝うことはあっても、ジェミロが店に出さなかった。
ベルが、
「おねぇ一人だけに何年も働かせて悪いよ!
わたしだって働く! きっと大丈夫!」
と、言い出して聞かなかったからだ。
なんだかわたし、年齢より下に見えるみたいで、酒場で働いてて良いのかってそこから怪しかったんだよね。
時々町のみんなにも心配されたりしたし……。
お酒なんてとてもとても……」
この国では15から大人だ。
が、記憶喪失な上に童顔のベルは、自分が成人したことを知らなかった。
勿論ジェミロも、昨夜レイから年齢を聞くまで知らなかった。
一応年に一回、誕生日は二人で祝ったが、それはジェミロの誕生日と合同だった
酒場で働き始めたのもつい2ヶ月ほど前だ。
それまでは、買い物や仕込みを手伝うことはあっても、ジェミロが店に出さなかった。
ベルが、
「おねぇ一人だけに何年も働かせて悪いよ!
わたしだって働く! きっと大丈夫!」
と、言い出して聞かなかったからだ。



