ベルをじっと見つめていた青年が、視線を逸らせた。
先を言うのが辛い、とでも言うように、口をつぐむ。
「……ここまで言っといて、この先を言わないとか、ナシだぜ?」
ジェミロの言葉に、ベルも頷く。
「……では。
姫の行方不明から2年、先に女王様が、そしてその2ヶ月後に後を追われるようにナイト様が……。
天に召されました……」
「そんな……」
彼の態度から予想していたとは言え、悲しい話だ。
ベルは覚えていないので、自分の両親のことだとは到底思えない。
ただ純粋に、悲しい話だと思った。
「で、国は滅び、なくなった……、と」
「ええ。
悲しみにくれる城の者や民に悲しむ余裕すら与えないうちに、女王様とナイト様亡き後政権争いが激化し……。
血で血を洗う戦いが繰り広げられました。
国中が、血の色、血の匂いに塗れ、生きていることが辛くなるような毎日でした……」
「ちっ、ひどいな……」
先を言うのが辛い、とでも言うように、口をつぐむ。
「……ここまで言っといて、この先を言わないとか、ナシだぜ?」
ジェミロの言葉に、ベルも頷く。
「……では。
姫の行方不明から2年、先に女王様が、そしてその2ヶ月後に後を追われるようにナイト様が……。
天に召されました……」
「そんな……」
彼の態度から予想していたとは言え、悲しい話だ。
ベルは覚えていないので、自分の両親のことだとは到底思えない。
ただ純粋に、悲しい話だと思った。
「で、国は滅び、なくなった……、と」
「ええ。
悲しみにくれる城の者や民に悲しむ余裕すら与えないうちに、女王様とナイト様亡き後政権争いが激化し……。
血で血を洗う戦いが繰り広げられました。
国中が、血の色、血の匂いに塗れ、生きていることが辛くなるような毎日でした……」
「ちっ、ひどいな……」



