「2人とも、早く来いよ、飯が冷めるだろ?」

ひょこっと食堂から顔をのぞかせたメロゥが手招きをしている。

「今行くよ~」

ベルが返事をして、レイも立ち上がった。

「なんか俺、今恥ずかしかったかも……」

大人気なかったなぁ、と漏らすレイに、ベルはまた笑った。

「ベルのこととなると、どうにも……」

頭を掻きながら歩くレイの腕に、ベルは自分の腕を絡めた。

「レイ、いつも隣にいてくれてありがとう! 
あ、あの……大好き……だからね……?」

最初は歯切れよく喋っていたベルだが、後半は恥ずかしそうに俯いて頬を染め、尻すぼみだった。
が。気持ちはしっかりレイに伝わった。

「ベル……!」

すっかり機嫌が直ったレイが、食事中メロゥに気持ち悪がられるほどニヤニヤしていたことは、言うまでもない。