「ね? レイはベルちゃんしか見てないし、俺もジェミロは仲間か家族だと思ってます。
心配することもないけど、やっぱり心配、ですよね……」

大丈夫、と言いつつも大丈夫じゃなさそうな男を見つめ、メロゥは言った。

「ああ、もしかしたら、一緒に住めるかも知れませんよ?
確か部屋が空いていたはず。

ジェミロに言ってみては?」

「そ、そんな……」

メロゥの提案にうろたえるシュシュ。

「だ~か~ら!
野菜の見方も値段も分かんないんだって!」

「そんなん肌で感じて覚えるんだよ!」

「なんだそれ!」

レイとジェミロは言い合っている。
ベルは仕方ないな、と笑っていた。

「お~いジェミロ」

メロゥの呼びかけに、ジェミロが駆け寄ってきた。