「ん? 何かおかしかったか?」

「レイ、お前がおかしいからだろ」

「何言ってるんだよ!」

また始まった……。
男は頭を抑えながらも笑ってしまった。

「お二人に、確認をしたくて」

「確認?」

「あの……。
ジェミロのこと、どう思っておいでですか?
もしかして、好き……とか……」

男としては心配なのだ。

大好きな女性が、妹と暮らしていたのは知っている。
そこに突然現れた男二人。

ジェミロはその二人と暮らし始め「新しい家族だ」と言い出した。
竹を割ったような性格の彼女だ。
嘘はついていない、と、思う。

だけど、この男二人、何かしないか?
大好きな女性と男が暮らしているのは、心が落ち着かない。