「それは却下。
よし、適当に野菜選んでとっとと帰ろう」

現金なヤツ、とけけっと笑うメロゥの隣で、レイは店員に訪ねながら、野菜を真剣に選び始めた。

「あのっ!!」

背後からの大きな声に、2人は揃って振り向いた。

そこには一人の男性が立っていた。

レイは首を傾げつつ、彼を観察した。
この人、どっかで見たことあるような……?
とは言え、まだこの町に知り合いなどそうそういない。