ベル姫様と溺愛ナイト様


「じゃ、ジェミロの新しい家族に!」

「乾杯!」

男の掛け声にジェミロもメロゥもビールジョッキを掲げた。

「おねぇ、3番テーブル、お料理注文だよっ」

「ジェミロ、8番が酒のおかわりだってさ」

ジェミロがジョッキに口をつけようとした途端、接客係の2人がやって来た。

やれやれ、のんびりなんてしてらんねぇな。
苦笑いを浮かべ、ジョッキを置いたジェミロが2人を見やる。

「よし、じゃあまずは8番の酒から出すから。
レイ、持ってけ。
で、ベル、注文は?」

「えっとね……」