幽霊探偵

「それは嫌なこった」と衛都が栄二を睨みつけて言う

「じゃあ行くぞぉ。今日は化け物狩りだ」と言うと栄二が幽霊探偵局を出る

屍トンネルへ

「このトンネルです」と七瀬が指を差す

「あぁ､さっそく化け物を見つけねぇとなぁ」と栄二が衛都を見る

「じゃあ､あれを使うよ」と言うと衛都が黒いカバンを開くとその中からは､手のひらぐらいの木の板があった。

「なんですかぁ？それは？」と七瀬が人差し指で木の板を差す

「あぁ､これはねぇ羅針盤です。今で言うとコンパスです」と衛都が七瀬を見る

「羅針盤？それをどうするですかぁ」と七瀬が言う

「これはねぇ化け物が近くに居るとこの針が動いて見つける事ができるですよ」衛都が言う
衛都が羅針盤を見ると羅針盤の針がぐるぐると回転する

「ねぇ､これおかしいわよ」と七瀬が羅針盤を見る

「あっ」と衛都

「ちぇ､囲まれてやがる」と栄二が舌打ちをするとザァザァと草の中から黒い物体が出てくる

「ふん、動物の霊が集まりやがったのかぁ」と言うと栄二がポケットから紙を取り出す

岩の上は､黒く尻尾が九本もある。猫だった

「あれが親玉かぁ」と栄二が一匹の猫を見る。
タダの紙が槍に生まれた