幽霊探偵

「終わったかぁ」と栄二
「うん」と衛都が栄二に近寄る

幽霊探偵局へ

ガラリとドアが開く

「おかえりー。依頼人がいるよ」と加藤が七瀬を見る

「はい、なんの依頼ですかぁ」と衛都が女性を見る

「あ、屍(しかばね)トンネルから来ました。七瀬です」と言う七瀬

「あぁ、あの事件の方ですね」と衛都が立ったまま言う

※あの事件とは、屍トンネルで女性の遺体が見つかった。

犯人はまだ見つかっていない。

死因もわかっていない事件だ。

「どうして七瀬さんが幽霊探偵局に?」と衛都が言う。

「私は知りたいです。何で死んだのかぁ」と七瀬が椅子から立ち上がる。

「また、どうして知りたい」と横から栄二が言う。

「それはですね。私には記憶がないからです」と言うと椅子に座る

「わかりました。僕達がこの依頼を受けます」と衛都が栄二を見る

「ふざけなぁ。こんな意味の分からん依頼をするなぁ」と栄二が怒鳴る。