暗闇の果てに

「こんにちは〜」

その声と同時に思いっきり音わたてて開けられたドアに目を向け、そのままそこに立つ少年を見つめる。

恨めしさをたっぷりと込めた眼差しで。






「そろそろこのドアもガタついてきたよ……」




マンヌの嫌味たっぷりの言葉に気を止めず、少年はにんまりと笑う。





「稽古!」






………………いったいどれだけ剣術の稽古を楽しみにしていたのだろうか?