暗闇の果てに

すぐさま何故知っているか尋ねようとしたが、思い直してやめた。

アースのことだ、子供っぽいと思わせているが、この子はなかなか賢い。
きっと訊いてもうまくかわされ答えてはくれないだろう……………




マンヌはわざとらしく深い溜め息をつきながら言う。

「いいだろう、引き受けよう。おまえはどうせ断っても儂が引き受けようとするまでしつこく頼みに来るつもりだったのだろう……?」




「あったり〜!さっすがマンヌじいさん。」

少年は絵になるウインクを返す。









「でさ、いつから教えてくれるの?」

目を輝かせて迫ってくる少年に苦笑してしまう。


「いつでもいいぞ?わしはいつでもここにいるからな」




「わかった!!じゃぁ時間があるときに来るよ」


にんまり笑って、明日は学校だからど足早に去っていく少年に、まるで嵐のようだと感想を漏らす。






剣を握るのはいつぶりだろうか………?
ましてや教えてやるのは、本当に久しぶりのことだ、と一人静けさの戻った部屋で、口の中でつぶやく。