迷路のように入り組んだ裏路地をまるで自分の庭だというように、迷うことなく進んでいく。 道に浮浪者が多くなってくる。それをあえて目を背けて通り過ぎる。 自分には何もできないことがわかっているから……… 何分間歩き続けたのか、いつの間にか目標の建物へ着いていた。