放課後の呼び出しのことが気になり、その後の授業は全く身が入らず、集中できなかった。
「なんだよ、呼び出しって……お前何したわけ?」
心配して、休み時間ごとにアースに寄ってくるデイシスにもわからないと答えるしかなかった。
本当になんだろう………
「全く、知らないうちに窓でも割ったんじゃねーの?」
「いや、俺はそこまでボケてない」
「じゃぁ校長のズラをとっちゃったとか?」
「いや、俺はそこまでデイシスほどのバカにはなっていない」
「何!」
二人の会話に呆れたのか、隣からアリーが声を掛けてきた。
「案外、単純かもしれないわよ。
なんでいつも授業中は睡眠学習でテストは最下位に近いお前がいきなり一位をとるんだ!!とかさ〜」
アリーが口調まて予想して言ってくれた。
「「……………」」
その言葉に二人は顔を見合せ、同じタイミングでアリーにもう一度顔を向ける。
「………何よ、」
二人の行動に不気味さを覚えれたアリーは顔を顰めながら問う。
「「それだ!!!!」」
「…………………は!?」
二人の声が見事に重なり、そちらに気をとられたアリーは二人の言っている意味がいち早く理解できなかった。

