その後も今朝の出来事は、なかったものとして処理され、放課後を迎えた。 私は絢爛豪華な教室をため息一つ残して後にし、敦くんとの待ち合わせ場所、屋上へ向かった。 敦くんはもう既に来ていて、学校指定のカバンを枕に地面に寝そべっていた。 「エクセレントだった?」 「ノー・エクセレントだぜ、香澄さん。」