しかし、いやいやそんなことはないと平静を取り戻したのか、頭を振ったのか、クラスは、クラスに戻った。 そして、敦くんは教室を黙って出て行った。その背中を見ても周りはこう思うしかないのだ。 「きっとトイレに行ったんだろう。」 「きっとジュースを買いに行ったんだろう。」 そう思うしかないのだ。認めたくないのだ。 このクラスにいじめがあるなんて。