そのせいか、目の下には心無しかクマが出来ていたようで、友達(昨日カラオケに誘ってくれた友達)から、「大丈夫?」と声をかけられた。



「大丈夫だよ。遅くまでアニメ観ちゃったんだ。」



友達は「何のアニメ?」と訊いてきた。そう訊かれることは私にはわかっていて、今、2期を放送中のアニメを答えた。



嘘をつくのは得意だ。自負している。そして、嘘をつくことで大事なこと、「嘘をつくなら徹底的に。」を半ば無意識に忠実に守っている。



嘘はバレないように、慎重に且つ、矛盾のないようにつかなければならない。



これは、誰かから教えられたことでもなく、経験則でもない。神様が私に与えてくれた「才能という名のギフト」が私の場合、それだった。