青山くんのワイシャツが紅く染まっていく。
床に散って、ポツポツと。点が雨のように、ポツポツと床を紅く染めていく。
「どうして……?」
私は思わずそう呟いた。
青山くんは、バタりと私の足元で倒れた。
悲鳴が鳴り響く中、顔を上げるとカッターを持ったまま、震えている敦くんがいる。
「……嘘だろ、おい。……嘘だろ、おい。……嘘だろ、おい。」
何度も何度もお経のように呟いている。
カッターが敦くんの手からスルリと落ちて、床に刺さった。
そのまま、逃げるように敦くんは教室を勢いよく飛び出した。
「待って!」
私は敦くんを追いかけた。その瞬間、私と敦くんの関係性は、周りに完全にバレてしまった。



